酷暑の中、アシナガバチが庭の水槽に吸水に来ていた!
今年の夏は酷暑と言って良い程の暑さが続いています。梅雨明けから殆ど雨が降らず、場所によっては40度を超えた地域があったとテレビで放映されています。
これまでも名古屋の夏は暑いものと思って育ってきました。小さい時からその暑さの中で、夏休みにはトンボや魚捕りをしていたものです。今ではその暑さ対策として、冷凍した水、アクエリアスを入れたペットボトル、保冷剤を保冷バックに入れて、写真撮りに出かけています。日陰でそれらを補給しながら写真撮りをしています。昔から暑い環境で育ってきたので、割と暑さには強い方だと思っています。でも年齢と共に、近年の暑さにはやはり閉口するようになりました。
団地の中にある自宅の狭い庭には、沢山の水槽が置いてあります。基本的にはベニイトトンボやその他のトンボのヤゴが棲息できるようにと意図からです。今年も100匹位のベニイトトンボが羽化しました。でも何故か今年はオスばかりが多く、メスを余り見かけません。来年の羽化数は少なくなるだろうなと思っています。
アシナガ
・酷暑に給水に来るアシナガバチ



他にはオオシオカラトンボ、シオカラトンボ、アオモンイトトンボ、ギンヤンマなども数匹ですが羽化しました。この暑さで庭の植物プランターの水が枯れそうになるので、お昼ごろにはホースで水をやっています。そこにアシナガバチがやってきて、水を吸って巣に運んでいる様子を見かけました。その訪問する頻度もとても多いのです。
2階の窓から下の庭の水槽を見ていると、アシナガバチは水を吸うと、すぐに飛び立ち巣に帰っていきます。自宅の南隣の家の倉庫の屋根裏に巣があるので、頻繁にそこに戻ってからまた水槽にきていました。すべてのアシナガバチがその巣から来るんだろうと思っていたのですが、アシナガバチの中には、その南隣の家の屋根を飛び越えていくものもあります。他のアシナガバチは西側の家の方に飛び去っていくものもあります。どうやらアシナガバチの巣は別々に3か所位あるようです。
・アシナガバチの巣



この団地の庭で自宅のように水槽がある家はなく、自宅が唯一の水の補給場所と思われます。アシナガバチたちは自宅の水槽めがけて、水を吸うためにやってくるのではないかと思われます。
・アシナガバチのいろいろ


そのアシナガバチが水を吸いに来る理由は、推測ですが、この暑さで巣の中が高温になるので、巣で吸ってきた水を吐き出し、その時の気化熱で巣の温度を下げているのではないかと思われるのです。幼虫が育っている中で、気温が上がり過ぎると死んでしまう可能性があります。そのために、水を頻繁に吸いに来て、巣の温度を下げようとしているのではないかと思われるのです。
夜間もこの時期は巣が高温になっている筈です。その時は、どうやって巣の温度を下げているかは分かりませんが、きっと翅を羽ばたいて空気の流れを作り、一種の扇風機のようにして下げているのではないかと予想しています。
テレビでこの酷暑について、毎日どの地方で気温が何度だったかと放映していますが、昆虫や鳥などにとっても、この気温の高さはかなり過酷なものだと思われます。アシナガバチが頻繁に水を吸いに来る様子を見て、お前たちも大変だなあと思ってしまいました。
(ハチ目 スズメバチ科)