オオシオカラトンボが5月30日に自宅の庭で羽化した
ここ数年、オオシオカラトンボが自宅の庭で羽化しています。4~5年ほど前に、外出して自宅に戻ってきた時、狭い庭に置いてあるプラスチックの水槽やバケツにオオシオカラトンボのメスがやって来て、産卵していたのです。
●2025年5月30日に初見のオオシオカラトンボ


自宅のある蟹江周辺ではオオシオカラトンボは殆ど見かけないので、庭でオオシオカラトンボのメスが産卵しているのを見て、とても驚きました。蟹江周辺でオオシオカラトンボが見られる場所といえば、名古屋市の庄内緑地や海津市の南濃町やハリヨ公園くらいです。蟹江の田んぼや土手を歩き回っていますが、オオシオカラトンボを見かけたことがありません。なぜ自宅の庭の水槽やバケツに産卵しているのか、ずーっと疑問に思っていますが、その疑問は解決しないままでいます。
昨年(2024)は、庭で3~4匹が羽化したのを見かけました。オスとメスの両方です。観察していると、羽化して数日間は庭に留まっています。物干し竿の近くや庭の植物の枯れ枝に留まっているのです。どのオオシオカラトンボもそうなので、「羽化して数日間は羽化した場所に留まっている」という規則を作ってしまいました。その後、そのオオシオカラトンボはいなくなるのです。でも翌年になるとまたオオシオカラトンボが羽化しているので、私が見ていない時にやってきて産卵しているのではないかと、勝手に予想しています。
●数年前から自宅の庭で羽化しているオオシオカラトンボ(左2つはメス)



数日間羽化した場所に留まるのは、その場所を刷り込む期間ではないかとも考えています。羽化して遠方に飛び立っても、いつか産卵する時期になると、この場所に戻って来るのではないかとも思われるのです。そうでなければ、ここ数年間、毎年オオシオカラトンボが自宅の庭で羽化するのが理解できないのです。
今回は5月30日にオオシオカラトンボの羽化が確認されました。こんなに早く羽化するとは思っていなかったので、とても驚きました。そのトンボは羽化して間もないらしく、飛ぶのも思うようにできずにいたのが、私が庭に来たので驚いて隣の家から入り込んでいるヤマブキの枝にとまりました。とまっている様子は見かけたものの、他の場所に飛び去ってしまうのではないかと思われました。
●羽化したオオシオカラトンボのヤゴの抜け殻


その翌日の31日に庭に出ると、そのオオシオカラトンボが庭にいたのですが、驚いて私に向かって飛んで来て、服にとまりました。そのトンボを指で掴んでハマボウの葉にとまらせて、その写真を撮りました。宅に戻ってスマホを持ってきて、写真を撮ろうとしましたが、その時はもういなくなっていました。その日は風が強くて、飛び立ったオオシオカラトンボは、自宅の庭には戻れないだろうなと思ってしまいました。
まだ水槽やバケツには、ヤゴのオオシオカラトンボがいる可能性があり、それらが羽化するかも知れません。こんな場所でオオシオカラトンボが、これまで数年間羽化し続けているのはどんな経緯なのか、とても疑問に思っているところです。何なんでしょうね?
(トンボ科 シオカラトンボ属)