敏捷に飛び回るハンミョウを見て驚いてしまった!

 これまで3回ハンミョウを見かけています。最初に見かけたのは、5~6年前の7月の雨が一か月位降らない日照りが続いていた時、田んぼの泥が乾いている地面の上を素早く歩き回っているハンミョウらしい昆虫を見かけました。

 ●トウキョウヒメハンミョウ

 ハンミョウといえば、とても綺麗な玉虫のような色合いをした甲虫だと思い込んでいたのに、色合いは地味な感じの甲虫でした。後で調べてみたら、「トウキョウヒメハンミョウ」というのではないかと思われました。

 2回目は、その翌年の7月に木材の上にとまっているのを、偶然見かけました。その時はじっととまっていたので、動いてはいませんでした。これも地味な色合いのハンミョウでしたが、このハンミョウの名前は、今のところ不明のままです。

 ●ハンミョウ(不明)

 今年(2025)の5月12日から1週間程、山形県天童市に出かけました。知人に会うのと、動植物の写真を撮るのが目的でした。知人の一人に大江町まで乗せられて行き、最上川の水辺近くの土手とその周辺で写真を撮りました。近くにはNHKの朝のドラマ「おしん」で、両親と別れて最上川を下るシーンを撮影した場所だと記された掲示板が立てられていました。確かに、その辺りは最上川の荒々しい雰囲気が醸し出され、ストーリーに妙に合っているなと納得させられるような風情の場所でした。

 そこの土手下のコンクリート道路に、何匹かの小さい昆虫が、とまったり移動しているのを見かけました。瞬間的にハンミョウだと直感しました。そこで少し離れたところからカメラで写真を撮りました。最初はじっと止まっているのですが、近づく素早く移動したり、飛び立って叢の縁に行ったりしました。遠くからでしたが、その甲の色も茶色がかっていて、いつか見てみたい華やかなハンミョウとは違っていました。ここでは1匹だけでなく、何匹も道路上に出てきていて、とまったり素早く移動したり、飛んだりしていました。帰ってから調べてみたら、「コニワハンミョウ」ではないかと思われます。

 ●コニワハンミョウ

 「身近な昆虫識別図鑑」(海野和男 誠文堂新光社)には、「ハンミョウの仲間は、10㎜~20㎜位のものが多く、ハンミョウとニワハンミョウが大きい。日当たりの良い地面に住んでいる。いずれも生きた昆虫を捕らえて食べる。近づくと飛んで逃げるので、まるで道を教えているようだという所からミチオシエの別名がある。幼虫は地面に穴を掘って近づく昆虫を捕らえて食べる。マガタマハンミョウは飛べないハンミョウ。」と記されています。

 ハンミョウは肉食そのものの生き方をしていて、その行動の仕方からも何故か妙に納得してしまうのです。いつか華やかな玉虫のような色合いのハンミョウに出会うことを楽しみにしているのです。

 (オサムシ科 ハンミョウ属)

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